夏になると、Xでも「今日から1日2リットル飲む」という投稿をよく見かけます。健康意識としてはとても良いことですが、50代にとって本当に大切なのは、実は総量よりも飲むタイミングと回数です。今年の夏を無事に乗り切るために、押さえておきたいポイントを整理しました。
そもそも、1日にどれだけ必要なのか
厚生労働省によると、私たちは普通に生活しているだけで、呼吸や汗、尿として1日およそ2.5リットルの水分を失っています。
ただし、この2.5リットルをすべて飲み物で補う必要はありません。食事からとる水分や体内でつくられる水分があるため、飲み水として必要なのは1日およそ1.2リットルが目安とされています。
「2リットル飲まなきゃ」と気負って苦しくなっている方は、まず1.2リットルを確実にクリアすることから始めてみてください。そのうえで、汗をかく夏はこれより多めに、というのが正しい考え方です。
50代から「のどの渇き」はあてにならなくなる
ここが今日いちばんお伝えしたい点です。
年齢を重ねるほど、のどの渇きを感じる感覚は鈍くなっていきます。つまり50代以降は、「喉が渇いたら飲む」という自然な仕組みが、少しずつ当てにならなくなるのです。渇きを感じた時点で、体はすでに水分が足りていない状態ということも珍しくありません。
だからこそ、感覚に頼らずタイミングと量をあらかじめ決めておくことが効きます。「1時間ごとにコップ1杯」のようにルール化してしまえば、渇きを感じるかどうかに関係なく、体は必要な水分を受け取れます。
コップ1杯を、1日6回に分ける
具体的なやり方はとてもシンプルです。コップ1杯(およそ200ml)を、次の6つのタイミングで飲みます。
- 起床時
- 朝食時
- 昼食時
- 夕食時
- 入浴の前後
- 就寝前
これで約1.2リットル。あとは仕事の休憩時間や外出時に足していけば、夏に必要な量に届きます。
一度にたくさん飲んでも、余った分は尿として出ていってしまいます。少しずつ、こまめにが体には効率的です。
汗をかいた日は、水だけでは足りません
もうひとつ大事なのが塩分です。汗として出ていくのは水分だけではなく、塩分も一緒に失われます。大量に汗をかいたときに水だけを飲み続けると、体内の塩分濃度が下がり、かえって体調を崩すことがあります。
屋外で長時間過ごした日や、汗でシャツが濡れるような日は、経口補水液やスポーツドリンク、あるいは水と一緒に少量の塩分をとるようにしてください。逆に、日常生活の範囲であれば、水やお茶で十分です。
まとめ
夏の水分補給で意識したいのは、次の3つです。
- 飲み水の目安は1日1.2リットル。夏はこれより多めに
- 50代からは渇きを感じにくくなるので、タイミングを決めて飲む
- 汗をたくさんかいた日は、水分だけでなく塩分も
「2リットル飲めなかった」と落ち込むより、コップ1杯を1日6回。そのほうが、確実に体を守ってくれます。
※本記事は一般的な情報であり、個々の健康状態への効果を保証するものではありません。持病がある方や水分制限を受けている方は、必ず主治医の指示に従ってください。


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