副業ブログを眺めていたら、「バカでも稼げる副業」というタイトルが目に入りました。
思わずクリックしてしまったんですが、読み進めるうちに、なんともいえない違和感が残ったんですね。今日は、その違和感を自分なりに言葉にして、もし今お金で追い込まれている人がいたら、少しだけ立ち止まるきっかけになればと思って書いています。
誰かを責めたい記事ではありません。どちらかというと、昔の自分や、今まさに追い込まれている誰かに向けて、落ち着いて整理してあげたい、そんな気持ちで書いています。
「誰でも・簡単・99%稼げる」というコピーへの違和感


ネットを少し探すと、こういう言葉があふれています。
「バカでも稼げる副業」「誰でも、スマホだけで、1日数万円」「頭が悪くても99%稼げる」。
こういう記事を実際に開いてみると、紹介されている副業はだいたい決まっています。SNSの企業案件で稼ぐインフルエンサー、ライブチャット、ゲームのデバッグ作業、それから1万円から始められる不動産投資型のクラウドファンディング。こういったものが「誰でもできて稼ぎやすい」として並んでいることが多いんですね。
ただ、どれも共通して、現実の難易度や再現性、それから健康・時間・信用といったダウンサイドの話がとても薄いんです。うまくいった人の話だけが強調されていて、そこに至るまでの年月や失敗が見えてこない。ここに違和感の正体がありました。
「当てた後」だけを切り取った話が多い
たとえばSNSの企業案件で稼ぐ、という話。
たしかにフォロワーが増えれば、企業案件の単価そのものは大きくなり得ます。でも、そこに到達するまでの企画や編集、毎日続ける継続力、アルゴリズムとの相性、そのあたりが本当のボトルネックなんですね。伸びる人と伸びない人の差がとにかく大きい世界で、「誰でも」「99%」という言葉とはほど遠いのが実際のところです。
紹介記事の多くは、当てた後の状態だけを切り取っています。そこに至るまでの試行錯誤が見えないまま「あなたにもできます」と言われても、再現できる人はごく一部だと考えたほうが安全だと思うんです。
1万円から始められる不動産投資型のクラウドファンディングも同じです。年利数%をうたう商品として紹介されることが多いですが、実態としては「預金よりはマシなこともある」インカム型の運用です。1万円が何倍にもなって生活が一変する、という類のものではありません。元本保証もなく、事業者や案件そのもののリスクもあります。手っ取り早く稼ぐ手段というより、資産運用の一部として冷静に位置づけるものだと考えています。
ゲームのデバッグ作業も、イメージと実情にギャップがあります。ゲームが好きだから遊んでお金がもらえる、という印象を持たれがちですが、実際は同じ場面を延々と繰り返したり、細かい不具合を根気よくチェックして報告したりする仕事です。時給も一般的なアルバイトと大きくは変わりません。好きだから楽、というより、普通の単純作業に近いんですね。
ライブチャットも、「喋るだけで時給数千円」と宣伝されがちですが、日本市場では女性キャストが中心で、そもそも男性の需要は少ない。顔出しや身バレのリスク、精神的な負担、時間の拘束も大きい。性別を問わず誰でも気軽に、というのは明らかに言いすぎで、心理的なコストがかなり高い仕事だと感じます。
フードデリバリーは「期待値が読みやすい」
そこで自分が比較的フェアだと感じているのが、フードデリバリーのようなギグワークです。
体力や天候、エリアの制約はあります。それでも、アプリを入れて登録して、稼働できる時間に動けば、とりあえず仕事には困らない。この「期待値が読みやすい」という点が大きいんですね。
詐欺的な構造がなく、自分の時間と体力を切り売りする分、仕組みがシンプルで分かりやすい。ラクではないけれど、やった分はちゃんと返ってくる。その意味で、甘い副業情報よりはよほど健全だと感じています。
だからこそ、今すぐ現金が必要で、スキル型の副業がまだ育っていない、という状況の人には、フードデリバリーのようなギグワークを「応急処置のキャッシュフロー」として使う選択は、十分に現実的だと思っています。
「すぐ効くギグワーク」と「じわじわ育つスキル型」は分けて考える
ここで一度、稼ぎ方を2つに分けて整理してみます。
スキル型、たとえばブログ、投資、IT、ライティングといった仕事は、積み上がると強い反面、立ち上がりが遅いです。今日始めて明日から爆伸び、ということはまず起きません。自分自身、こういうスキル仕事をある程度やってきたからこそ、この「立ち上がりの遅さ」は身に染みて分かります。
一方でフードデリバリーのようなギグワークは、立ち上がりは早いけれど、積み上がる資産性は薄い。動いた分のお金は手に入るけれど、止めれば収入もそこで止まります。
この2つは性質が真逆なので、どちらが優れているという話ではなく、役割が違うんですね。だから現実的な解は、ギグワークで当面の生活費や返済のつなぎを確保しながら、裏でスキル型をコツコツ育てる、という二段構えになります。すぐ効く薬と、体質を変える薬を両方使うようなイメージです。
借金が苦しいときに、まず考えるべきこと
借金の返済が苦しいときに、多くの人がやってしまうことがあります。
それは、「もっと働けば何とかなる」「副業で稼げば穴埋めできる」「来月を乗り切れば大丈夫」、そう思い込んでしまうことです。
もちろん、返せるなら返せばいいんです。それができる段階なら、頑張る意味はあります。
でも、毎月の返済がギリギリ。クレジットカードの支払いに追われている。ローンの返済が遅れ始めている。生活費を削っても、もう追いつかない。そこまで来ているなら、やるべきことは、副業を増やすことではありません。
返済そのものを見直すことです。
返済や督促について相談する方法。毎月の支払いを見直す方法。生活を守りながら立て直す方法。こういう選択肢は、ちゃんとルールの中に用意されています。
大事なのは、「返せないのに、返せるフリをし続けないこと」です。
副業で自分をすり減らす前に、一度、返済計画そのものを見直してください。
借金は、人生を終わらせるものではありません。でも、間違った順番で動き続けると、生活も、心も、壊れてしまいます。
まずは、現状を数字で見る。再生は、そこから始まります。
借金がある自分がダメなわけではありません。「バカでも稼げる」というコピーに心が動いてしまうのも、頭が悪いからではなくて、追い込まれて正常な判断がしづらくなっているだけ、ということが多いと思うんです。
今の状況を、3つのレイヤーに分けて考えてみませんか
「今すぐ稼ぎたい」という気持ちそのものを、否定したいわけではありません。その焦りは自然なものだと思います。
そのうえで、状況を次の3つのレイヤーに分けてみると、少し視界が開けるかもしれません。
- ギグワークでしのぐ。フードデリバリーのような、期待値の読みやすい稼ぎ方で当面のキャッシュを作る。
- スキル型を育てる。時間はかかるけれど、積み上がる稼ぎ方を裏で並行して進める。
- 場合によっては返済そのものを見直す。苦しさが限界に近いなら、ルールの中で立て直す。
この3つは、どれか1つを選ぶというより、自分の状況に合わせて組み合わせるものだと考えています。今の自分の状況を、この3つのレイヤーに分けて考えてみませんか。
このブログでは、こうした「決着のついた考え方」をまとめています。実際にやらかしたときの生々しい記録や、結論が出る前の迷いは、noteの方に時間軸そのままで残してあります。よければそちらものぞいてみてください。
→ 生ログ(note)はこちら:[noteリンク]


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