「余裕がないと人は攻撃的になる」を、自分の側から考える

50代の逆転戦略

職場でとげのある言い方をされた。理不尽な物言いに、こちらまでカッとなった。Xでは今日も、そんな職場の人間関係の話が流れています。共通して語られていたのは「余裕がないと、人は攻撃的になる」という一言でした。

これは相手を許すための言葉としてよく使われますが、それだけではもったいないと思うのです。同じ言葉を、自分の側に向けてみる。50代になって、そのほうが役に立つと感じるようになりました。

攻撃的になっているとき、人は「余裕がない」

自分が誰かにきつく当たってしまった日を思い出すと、たいてい共通点があります。寝不足だった。締め切りが重なっていた。体調がよくなかった。家のことで気がかりがあった。

相手が悪かったから怒った、と思っていても、実際には自分のコップがすでに満杯だったということが少なくありません。同じ言葉を、余裕のある日に言われていたら、おそらく聞き流せていたはずです。

そう考えると、人間関係の改善はコミュニケーション術の問題である前に、コンディションの問題でもあります。眠れているか、詰め込みすぎていないか。ここが崩れていると、どんな話し方の技術も効きません。

最初の6秒を、やり過ごす

とはいえ、その場で怒りが湧いてしまうこともあります。よく知られているのは、強い怒りを感じたときに大量に分泌されるアドレナリンのピークが、およそ6秒でいったん収まるという話です。この6秒のあいだ、判断力は一時的に落ちています。

ですから、この6秒だけ何もしない。ゆっくり数を数える、深く息を吸って吐く、手元の書類に目を落とす。何でも構いません。その6秒を越えてから口を開く。たったこれだけで、後から後悔する一言をかなり減らせます。

言い返すのを諦めるという話ではありません。6秒待ってから言う言葉のほうが、伝わる確率が高いというだけのことです。

「接触時間」を設計してしまう

もう一つ現実的なのが、苦手な相手との接触時間そのものを減らす工夫です。用件は対面ではなくメールやチャットで済ませる。立ち話が長引きそうなら、最初に「このあと打ち合わせがあるので」と伝えておく。

小手先のようですが、これは相手を変えようとしない分、効果が確実です。50代にもなると、人を変えるのは難しいと痛いほど分かってきます。変えられるのは、自分の時間の使い方と距離の取り方だけです。

「いい人でいなきゃ」を少し緩める

もう一つ。ストレスを大きくしてしまいがちなのが、「いい人でいなければ」という自分への縛りです。誰にでも感じよく、頼まれたら断らない。その姿勢が結局はコップを満杯にして、どこかで爆発したり、体調に出たりします。

すべての人と良い関係を結ぶ必要はありません。会釈だけの関係、業務連絡だけの関係。人間関係にはそういう段階があってよいのだと決めてしまうと、驚くほど楽になります。

まとめ

  • 攻撃的になるのは、たいてい余裕がないとき。それは相手も自分も同じ
  • カッとしたら、まず6秒やり過ごしてから口を開く
  • 苦手な相手とは、接触の手段と時間を先に設計しておく
  • 「いい人でいなきゃ」を少し緩める

人間関係を良くする一番の近道は、案外、自分の睡眠と予定を整えることなのかもしれません。


※本記事は一般的な情報であり、心身の不調に対する診断や治療を目的とするものではありません。つらさが続く場合は専門家にご相談ください。

出典

コメント

タイトルとURLをコピーしました