副業を探していて、「フードデリバリーって実際どうなんだろう」と気になっている方は多いと思います。始めやすそうだけど、本当に稼げるのか。体はきつくないのか。続けられるのか。
私は3年以上、自転車での配達を続けてきました。累計の配達は数千件、最近では一週間で100件を超えた週もあります。良いことも、しんどいことも、ひと通り経験してきたつもりです。
この記事では、3年やってわかったフードデリバリーの長所と短所を、できるだけ正直に書きます。きれいごとではなく、これから始めるか迷っている同世代に向けた、等身大のレビューです。
まず、何より「始めるハードルが低い」
フードデリバリーの一番の長所は、始めるハードルが圧倒的に低いことです。
登録して、自転車か原付があれば、その日から稼げます。面接もなければ、特別なスキルや資格もいりません。50代で「新しいことを始めるのは気後れする」という人でも、最初の一歩がこれほど軽い副業は、そう多くないと思います。
私自身、副業の入り口がこれでした。何かを学んでから、資格を取ってから、と考えていたら、たぶん一歩も動けなかった。「とりあえずやってみる」ができたことが、その後のすべてにつながっています。
自分でコントロールできる、という安心感
二つ目の長所は、時間と場所を自分で決められることです。
本業のシフトに合わせて「今日は2時間だけ」、天気が悪ければ「今日は休み」。そう自由に決められます。組織に属さず、誰かの指示を待つこともなく、自分のペースで動ける。この精神的な気楽さは、会社員生活が長かった身にはかなり大きく感じました。
そして、動いた分がそのまま数字に出る。サボれば下がり、工夫すれば上がる。このシンプルな因果関係が、自分には合っていました。先週より件数が増えた、待機時間を減らせた——そういう小さな手応えが、続ける力になります。
実際に一週間で100件を超えたときの記録は、noteに残してあります。
→ [103件やって気づいたフードデリバリーのリアル(note)]
正直に言う、短所もはっきりある
ここまで良いことを書きましたが、3年やったからこそ言える短所も、はっきりあります。
一番大きいのは、体が資本だということです。ケガや体調不良、悪天候があれば、収入はその日ゼロになります。動けなければ稼げない。この構造は、年齢を重ねるほど重く感じます。「休んだほうがいい日に休めない」という焦りが、かえって体を追い込むこともありました。
もう一つは、時給の天井が見えやすいこと。どれだけ効率を上げても、一人で運べる件数には物理的な限界があります。100件を超えた週、嬉しさと同時に「これ以上は体が持たない」という感覚もありました。一人で動く以上、スケールしにくいのです。
加えて、収入が安定しないこと。天候・曜日・時間帯で、同じ時間動いても売上は大きく変わります。今週は好調でも、来週は大きく落ちることが普通にある。生活費の計算がしにくいのは、正直に伝えておくべき点です。社会的な保障が薄く、労災も有給もない個人事業主扱いだということも、知っておいたほうがいいでしょう。
プラットフォーム頼みの「もろさ」も知っておく
もう一つ、3年で実感したことがあります。それは、自分の収益がプラットフォームの都合に左右される、ということです。
ある配達サービスが日本から撤退したとき、選択肢が一つ減りました。単価がじわじわ下がっていくのも、現場で肌で感じます。プラットフォーム同士の競争が激しくなれば、その皺寄せは配達員に来る。自分の努力ではどうにもならない部分に、収入が依存している。これは始める前には見えにくい、構造的なもろさです。
だからこそ、複数のサービスに登録して掛け持ちすること、そして「これ一本に頼り切らない」と決めておくことが、長く続けるうえで大事だと感じています。
それでも、私が続けている理由
短所をこれだけ並べても、私はまだ配達を続けています。理由は、自分にとっての「位置づけ」がはっきりしているからです。
副業を探していた頃、働かなくても収入が入るという「うまい話」に惹かれかけた時期もありました。でも、その手の仕組みには、たいてい人を誘うプロセスが必要です。自分には、友人や知人を天秤にかけるようなことはできませんでした。
その点、配達は一人で完結します。誰かを誘う必要も、人間関係を壊すリスクもない。今日動いた分が今日の収入になり、数字が全部見える。そして何より、お金をもらいながら体を動かし、健康を維持できる。「やらなければゼロ」という明確さが、むしろ自分を動かす理由になっています。
だから私にとって配達は、ゴールではなく土台です。今すぐ動けるキャッシュフロー源として使いながら、体に頼らない別の収益も育てていく。その両輪で考えるのが、今の自分の答えです。
まとめ
フードデリバリーは副業として「あり」か。3年やった私の結論は、「入り口としては最高、ただし依存先にはしない」です。
始めるハードルが低く、自分でコントロールでき、動いた分が数字に出る。一方で、体が資本で、天井があり、収入は不安定で、保障も薄い。この両面を理解したうえで、「まず稼ぐ力を証明する場所」として使うなら、これほど心強い副業はありません。
迷っているなら、まず一日だけ動いてみる。やってみて初めてわかることが、たくさんあります。その一歩から、次の道が見えてきます。
この記事について
この記事は、私自身の実体験がベースになっています。毎週の配達記録や、リアルタイムの売上・気づきは「副業クロスロード」(note)で発信中です。
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