動けない50代へ・続編──やる気が出なくても始められる「最初の30分」の作り方

50代の逆転戦略

結論から書きます。最初の30分は、中身ではなく「時刻と順番」で決めておくと、やる気がない朝でも始められます。自分は毎朝5時ごろにデスクに座って、瞑想、ジャーナリング、声に出すアウトプット、読書や学び、という順番で進めています。崩れそうな日は、やめずに短くします。崩れた翌日は、起きる時刻と寝る時刻だけを守って戻します。

前回は「なぜ止まるか」を書きました

5月に、副業を始めたいのに動けない50代に共通する理由を3つ書きました。楽して稼げる話に引っぱられること、無意識に言い訳を探してしまうこと、まわりからの見られ方を気にしすぎること。根っこにあるのは、居心地のいい場所の引力だ、という話です。

理由が分かっても、それで体が動くわけではありません。自分がそうでした。分かったつもりになって、また次の日も同じところで止まっていました。

なので今日は、その続きです。理由ではなく、最初の一歩をどう置くかを、自分の朝を材料に書きます。

自分も、始めては消える側でした

50代になってから、動画で英語を学び始めたことがあります。消えました。儲かりそうかどうかで選んだ副業は、3日か、長くて2週間でフェードアウトしていました。表計算ソフトで9マスの日記をつけていた時期もありますが、USBメモリごと失くして終わりました。

意志が弱いと言われれば、そのとおりだと思います。自分で決めたことを守れない自分を、何度も見てきました。

ただ、あとから振り返ると、消えたものには共通点がありました。どれも、新しい時間をわざわざ作らないと成立しないものだったんです。反対に、副業フードデリバリーや日記のように続いたものは、すでにやっている動作のすぐ隣に置けたものでした。

始められるかどうかは、やる気の量より、置き場所で決まっていた。自分の場合は、そういうことだったと思っています。

8月に決めたのは「朝いちに30分」という1行でした

今年の8月17日に、自分は1行だけルールを決めました。「朝いちにFXの学習を30分」です。

なぜ朝なのかは、そのとき自分でこう書いています。朝は、まだ何も起きていない時間だからです。負けてもいないし、急いでもいません。

昼や夜に回すと、その日に起きたことが割り込んできます。トレードで負けた日は気持ちが荒れていますし、副業フードデリバリーから帰った日は疲れています。夜に30分作ろうとすると、毎晩「今日はやるか、やめるか」を判断することになります。朝いちなら、その判断が入る前に座れます。

この1行は、8月の終わりまで2週間続きました。そこから前後に少しずつ足していって、今の朝になっています。FXの学習は、今もその中に残っています。

中身は、順番だけ決めてあります

今の自分の朝は、こうです。

5時ごろに起きて、デスクに座ります。まず瞑想をします。いつもは15分くらいです。そのあとに、その日のジャーナリングと、その日のことを声に出して残すアウトプットをします。それが終わったら、朝の読書や学びに入ります。8月に決めたFXの学習も、ここに入っています。

決めてあるのは、この順番だけです。日によって前後することもあります。何ページ読むか、何を書くかは決めていません。中身の出来まで決めると、できなかった日に「今日はだめだった」と判断する場面が増えるからです。順番だけなら、座ってしまえば次に何をするかで迷いません。

正直に書くと、30分では終わっていません。だいたい1時間くらいかかっています。途中でトイレに行ったり、スムージーを作って飲んだりもしているので、きっちり時間を測った朝の儀式、という感じではありません。

それでも、8月に決めたのは「30分」でした。最初から1時間と決めていたらどうなっていたかは、分かりません。ただ、決めたのが30分でも、座ってしまえば中身はあとから増えていきました。最初に決めるのは長さの上限ではなく、座るための入口なんだと思います。

時間が取れない朝は、やめずに短くします

本業の出勤日など、朝早くに出かけなければいけない日もあります。

そういう日は、いつも15分くらいやっている瞑想を、5分から10分短くして調整します。全部をやめるのではなく、短くして形だけは残します。

ここは自分なりに大事にしているところです。「今日は時間がないから全部休み」にすると、次の日に座るときの重さが変わります。短くてもいつもの順番で座っていれば、次の日は普段どおりに戻れます。

戻し方は、起きる時刻と寝る時刻だけです

崩れた次の日に、自分が何をしているか。特別なことはしていません。

朝は5時から5時半のあいだに起きて、夜は21時から21時半のあいだに寝る。この生活のリズムだけは崩さないようにしています。朝の中身を取り戻そうとするより、その手前にある起きる時刻と寝る時刻を守るほうが、自分には簡単でした。

起きる時刻が決まっていれば、デスクに座る時刻も決まります。座る時刻が決まっていれば、あとは順番どおりに進むだけです。戻すのは、いちばん手前の1か所で足ります。

ロンドン大学(UCL)の研究では、新しい行動が考えなくてもできるようになるまでに平均で66日ほどかかり、人によって18日から254日まで幅がありました。そして、途中で1回抜けても、習慣になるかどうかへの影響は小さかったと報告されています。ただし、抜けてばかりだった人は習慣になりませんでした。1日抜けたくらいでは積み上げは消えない。でも、抜けっぱなしにはしない。自分が短くしてでも座る理由は、ここにあります。

「もしこうなったら、こうする」を先に決めておく

心理学には、「もしXの状況になったら、Yをする」とあらかじめ決めておく「if-thenプラン」という考え方があります。目標を立てるだけより、実際に行動できる割合が上がることが、たくさんの研究で確かめられています。

自分の朝に当てはめると、「起きたら、デスクに座って瞑想から始める」「出勤日なら、瞑想を短くする」「崩れた翌日は、5時から5時半に起きることだけ守る」。どれも、その場で考えなくていいように、先に決めてあることです。

やる気がない朝ほど、その場で考えるとやらない理由が見つかります。考える前に、もう決めてある状態にしておく。自分にとっての「最初の30分の作り方」は、結局これでした。

1行から始まって、朝の形になりました

自分を変えたのは、努力や根性ではなかったと思っています。8月に書いた「朝いちにFXの学習を30分」という、たった1行でした。

前に、守れた1行と守れなかった1行を比べたことがあります。守れなかった1行は1日に何十回も判断を求めるもので、守れた1行は1日1回だけのものでした。朝いちの30分は、1日1回、起きたときに座るかどうかだけです。だから続いたんだと思います。

もし自分が今、何も続いていない状態からやり直すとしたら、最初の30分の中身にはこだわりません。起きる時刻と、座る場所と、最初にやる1つを決めます。それだけです。中身はあとから勝手に増えていきました。

続きは、noteで書いています

朝の30分から始まった記録は、noteのほうに毎日書いています。うまくいった日も、崩れた日も、そのまま書いています。

続かない自分とどう付き合っているのかを、もう少し近くで見てみたい人がいたら、noteをフォローしておいてください。今日はそれだけで大丈夫です。

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